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タングレスインサート

専用の工具を使うことで、インサートからタングをなくすことに成功。従来のタング付きインサートでは手間のかかった各種作業(工程)から開放され、作業効率が大幅にアップします。

製品概要

タングレスインサートの特長

  • 01

    専用工具の使用により、
    タング無しで
    挿入・抜き取りが可能

  • 02

    タングの折り取り、
    折ったタングの除去が
    不要

  • 03

    挿入効率の向上により、
    挿入コストが低減

  • 04

    タング折り取り時の
    トラブルを解消

サイズ一覧

タングレスインサートのサイズ表です。用途や使用するねじ穴の規格に合わせてお選びください。

タングレスインサート取り扱いサイズ(一部抜粋)

区分サイズ呼び長さ製品番号自由外径(mm)適用ドリル径(mm)
メトリック並目











































































































M2-0.41DTL050222.50~2.702.1
1.5DTL05023
2DTL05024
M2.5-0.451DTL052523.20~3.702.6
1.5DTL05253
2DTL05254
2.5DTL05255
3DTL05256
M3-0.50.8DTL05030-2.43.80~4.353.1
1DTL05032
1.5DTL05033
2DTL05034
2.5DTL05035
3DTL05036
M4-0.70.8DTL05040-3.25.05~5.604.2
1DTL05042
1.5DTL05043
2DTL05044
2.5DTL05045
3DTL05046
M5-0.80.8DTL05050-4.06.25~6.85.2
1DTL05052
1.5DTL05053
2DTL05054
2.5DTL05055
3DTL05056
M6-1.00.8DTL05060-4.87.40~7.956.3
1DTL05062
1.5DTL05063
2DTL05064
2.5DTL05065
3DTL05066
M8-1.250.8DTL05080-6.49.80~10.358.4
1DTL05082
1.5DTL05083
2DTL05084
2.5DTL05085
3DTL05086
M10-1.51DTL0510211.95~12.5010.5
1.5DTL05103
2DTL05104
2.5DTL05105
3DTL05106
M12-1.751DTL0512214.30~15.0012.5
1.5DTL05123
2DTL05124
M14-2.00
受注生産品
1DTL0514216.65~17.3514.5
1.5DTL05143
2DTL05144
M16-2.001DTL0516218.80~19.6016.5
1.5DTL05163
2DTL05164

仕様は予告なく変更がある場合がございます。ご了承ください。

専用工具の仕様

挿入工具・抜取工具

挿入工具・抜取工具は、手動・電動に関わらず必要です。手動での作業時は、六角ビット対応のハンドルに装着してください。
メトリックサイズ工具(手動・電動兼用タイプ)は通常在庫品です。

工具交換用爪

工具の交換用爪は、爪が磨耗した場合や欠けた場合の保守部品です。

手動プリワインダー工具(挿入工具のみ)

手動プリワインダー工具もございますので、お問い合わせください。

タングレスインサート挿入方法

挿入の注意点

ポイント1:タップ下穴の管理

ヘリサートゲージで下穴寸法を確認

ヘリサートはタップで切られた溝に沿って挿入されていきます。
その為、下穴の寸法が狂っているとヘリサートが入らないなど不具合が起きる場合があります。
特にアルマイト処理等、ワークに表面処理を施している場合や樹脂ワークは注意が必要です。
タップ下穴がキツい場合には、オーバーサイズタップによる下穴加工が必要な場合もあります。

ゲージチェックのやり方

通常のめねじをチェックする要領でプラグゲージでゲージチェックを行ないます。
通りゲージが無理なく通り、止まりゲージが2回転を越えてねじ込まれなければ下穴寸法は合格しています。

ポイント2:挿入工具の垂直確保

ツールアームを使用する

ヘリサートを挿入する際、ワークに対して挿入工具を垂直にアプローチする事が重要です。
ツールアームを使用する事で、容易に挿入工具の垂直を確保する事ができます。

挿入手順

1. タップ下穴を開けます

サイズ一覧表のタップ下穴寸法に入るような適性寸法のドリルを使用し、まっすぐに穴を開けてください。

2. 専用タップを立てます

通常のめねじをつくる要領でタップを立てます。かならず専用のタップをご使用ください。傾いたり、芯が外れたりしないようにご注意ください。
※タップは等径3本組です。面取は糸面取程度にしてください。面取が大きいと挿入不良の原因となります。

手動による挿入方法

タングレスインサートを挿入する前に、深さの調整をおこなってください。 挿入具のハウジングとロックナットをゆるめ、タングレスインサートをノッチにかかるまで装着します。ガードとタングレスインサートの隙間に線径1本分の遊びをつくり、ハウジングとロックナットをセットして深さの調整をします。

1. タングレスインサートを装着します

電動工具で挿入する場合と同様に、タングレスインサートを挿入工具の先端に装着します。

2. タングレスインサートを挿入します

母材に対して垂直に挿入工具を保ち、押し付けすぎないようにしながらタングレスインサートをまわし入れます。

3. 工具を引き出します

工具のガード部分が母材にぶつかったところで工具の回転方向を逆にまわし、工具を引き出して完了です。

電動で挿入する方法

タングレスインサートを挿入する前に、深さの調整をおこなってください。挿入具のハウジングとロックナットをゆるめ、タングレスインサートをノッチにかかる(ガードとタングレスインサートの隙間に線径1本分の遊びをつくり、ハウジングとロックナットをセットして深さの調整をします。)まで装着します。

1. 挿入工具を装着します

挿入工具(電動・手動兼用)を、ドライバーの先端に装着します。

2. タングレスインサートを装着します

タングレスインサートを挿入工具の先端に取り付け、ドライバーのスイッチを押して工具を回転させれば電動で装着できます。

3. タングレスインサートを挿入します

母材に対して垂直に挿入工具を保ち、母材に挿入工具の先端が接触したらスイッチレバーを握って工具を回転させます。

4. 工具を引き出します

ガード部分が母材に接触すると、電動工具は自動的に反転します。レバーを押し続けて工具を回転させ、工具だけを引き出し、挿入完了です。

タングレスインサート抜き取り方法

電動工具、手動工具でのタングレスインサートの抜き取り方法です。抜取工具を挿入する前に、抜取工具を電動ドライバーの先端に装着してください。

手動での抜き取り手順

1. 抜取工具を挿入します

抜取工具を母材に対して垂直に当てがい、抜取工具をまわし入れます。

2. 爪がかかったところで、抜取工具を逆回転させます

タングレスインサートの上部にあるノッチの、一巻き目に爪がかかったところで(カチっという音がします)、抜取工具を逆回転させ引き出します。

3. タングレスインサートを抜取工具から外します

完全に引き出した後、抜取工具についている赤いレバー(リリース)を押しながらタングレスインサートを外します。

電動での抜き取り手順

1. 抜取工具を挿入します

挿入工具(電動・手動兼用)を、ドライバーの先端に装着します。

2.抜取工具を逆回転させます(自動)

抜取工具を母材に対して垂直に立て、スイッチレバーを握って回転させます。

3.タングレスインサートを引き上げます

抜取工具の爪にかかったタングレスインサートが、回転しながら引き上げられます。

4.タングレスインサートを抜取工具から外します

完全に引き出した後、抜取工具についている赤いレバー(リリース)を押しながらタングレスインサートを外します。

タングレスインサート挿入手順を動画で確認