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ヘリサートとは、樹脂やアルミ合金など、ねじを直接切っても強度が保てないような素材に対して、ねじ山を形成する、またはその強度を向上させるために挿入する、ねじインサートの一種です。写真のように、菱形断面の線材を巻いたコイル形状が特徴です。
1930年代に米国で誕生したHeli-Coilという商品を、1951年に株式会社ツガミが米国Refac社とライセンス契約を交わし製造を開始したのが、ヘリサートです。
その後、2001年に米国Refac社との50年間のライセンス契約が満了を迎え、商品名がヘリサートからE-サートに変更されました。
そして2012年に株式会社インサートが株式会社ツガミより事業譲渡され、Eサートの製造を引き継いでいます。
ヘリサートはもともと商品名でしたが、長い年月の中でコイル形状のインサート=ヘリサートと呼ばれるようになってきました。
そのような経緯から、このページでは通称としてのヘリサートと、ねじインサートについてご説明します。
ヘリサートは、“軽少短薄”時代を迎えた産業界で理想的なめねじ補強部材としてますます重要視され、今やロケットをはじめとする宇宙産業・航空機・自動車・電子機器・CA機器・通信機器・医療機器・船舶など、あらゆる分野の製品に組み込まれています。
近年では環境保護や省エネ、商品の軽量化への要望から、アルミダイカスト、プラスチックなどが利用されるようになってきました。そのようなやわらかく軽い素材に対しても強い締め付けと耐久性を発揮するのがヘリサートです。
ヘリサートの挿入工具の先端の溝にタングをひっかけて、回しながら挿入する製品です。挿入後は、タングを折る作業と折ったタングを回収する作業が必要です。
タングの無いヘリサートです。挿入後のタング折取・回収作業を必要としないので、作業時間の短縮が可能です。
タング付きヘリサートやタングレスインサートのようなコイル形状の他にも、一体物のねじインサートがあります。
外径に切られたねじでタッピングを行なう、セルフ・タッピング・インサートです。前タップが不要になるだけでなく、従来のインサートに比べて引き抜きや緩みに強いという特長があります。
専用タップが不要で、市販のタップを使用したねじ穴に挿入することが可能です。
内側にのみねじ形状があり、外側はローレット形状となっています。樹脂素材の成型時に埋め込むタイプや成型後に圧入または熱圧入するタイプがあります。
タング付き | タングレス | エンザート | イリサート | インサートナット | |
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主な商品名 | E-サート スプリュー リコイル など | タングレスインサート | エンザート | イリサート | ビットサート ソニックロック ウルトラサート など |
構造 | コイル | コイル | 一体物 | 一体物 | 一体物 |
タップ | 必要 | 必要 | 不要 | 必要 | 不要 |
専用工具 | 必要 | 必要 | 必要 | 必要 | 不要 |
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